残花〜そしてめぐり来る春

本、映画の感想を掲載していきます。 本は、読んで印象に残ったもののみ。マンガは除きます。

ゲゲゲの鬼太郎映画:邦画

あれほんとすっげえおもしろかったです!
原作ファンの方や、こだわりのある方からしてみるとどうか分からないけど、ネタ映画と考えればほんとに楽しかった。
実写映画化の話を聞いた1年前から、絶対見に行く! と決めていたのですが、その実全然期待はしていなかったんですが。
もう小ネタがたまらんです。ネタばれになるから色々かけないのが残念なくらい、楽しかったですよ。
原作その設定だけど、やっちゃうの!?まあ、ウエンツだからね! って感じでしたけど(笑)。
ウエンツ鬼太郎が、鬼太郎なのにいじられキャラになっているのがまた笑えておもしろかったです。
それから、大泉洋のねずみ男がもう、はまりすぎというか、うますぎ。研究したんだろうなあ、と思いました。
色々と豪華キャストでまたそれが「お、この人出てる!」と見つけるのが楽しかったです。
  1. 2007/04/28(土) 11:12:44|
  2. 映画:邦画
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少女七竈と七人の可愛そうな大人 桜庭 一樹本:現代

少女七竈と七人の可愛そうな大人 少女七竈と七人の可愛そうな大人
桜庭 一樹 (2006/07)
角川書店

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遺憾ながら美しく生まれてしまった。
このフレーズが妙に頭に残る小説で、独特の文体にひきこまれてしまい、最後まで物語の空気にひたっていられた作品でした。
美しいということは異形であるということ。小さな町ではのろいのようなもの。七竈と、同じく美しい顔立ちの少年、雪風のふたりきりで閉じた世界。
儚く、閉じている世界。
少年と少女の悲しい恋と、その中に時折混じる大人の女たちの情念。切なさにひたり、その中に紛れ込む現実感。
「女の人生ってのはね、母をゆるす、ゆるさないの長い旅なのさ。ある瞬間はゆるせる気がする。ある瞬間はゆるせない気がする」
私の個人的な感情なのだけど、この言葉にひどく共感しました。

読後感のなんとも物悲しい空気がたまりません。
  1. 2007/04/15(日) 10:51:04|
  2. 本:現代
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フリージア映画:邦画

最初から最後まで玉鉄萌え、な映画であった……!(笑)
西島秀俊もけっこう好きなのです。雰囲気あって。無表情がちゃんと語るね、この人は。
玉山鉄二の眼鏡、よかったですウフフ(´∀`*)ウフフ。私別に眼鏡萌え属性はないですが、玉鉄の眼鏡はいいなあ……! 途中で眼鏡弾き飛ばされたときの顔もやっぱり良かったですけどねウフフ。


っと、まあ馬鹿語りは別にして、ノスタルジックな雰囲気漂ういい感じの映画でした。原作漫画も読んでみたいなあ。
犯罪者への敵討ち法が成立した戦時下の近未来日本での話です。この設定で、玉山鉄二が、雇われた処刑代行人で、しかも感覚と感情をなくしたというキャラ設定だったりするので、かなりなアクション映画にもしようと思ったらできたと思うんですが、そういう方向性に走らずに、なんだかほんとノスタルジックなつくりで。
ちょいと一昔前の派手じゃない邦画を彷彿とさせるかな。
派手すぎず、地味すぎず。キャスティングも良かったし。エンディングの曲も。
まあやっぱり、玉山鉄二が、感情なくした主人公にあってましたね。んで、感情なくしてるから冷たいのかと思ったら、妙に素直だったりしてかわいかったです(笑)。

しかし、原作知ってて見たら多分全然違うんだろうなーというのは、友人との見解でした。
  1. 2007/03/29(木) 10:17:22|
  2. 映画:邦画
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赤朽葉家の伝説 桜庭 一樹本:現代

赤朽葉家の伝説 赤朽葉家の伝説
桜庭 一樹 (2006/12/28)
東京創元社

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祖母、母、私。の三世代に渡る、山陰の田舎村の旧家の話。
孫の私が語る三人称人近い一人称で、おきた物事を、時代の波のうねりの中の人々の人生を語る、という割合淡々とした話なのに、最後まで引っ張る力があるのはすごいな。確かに次々と事件が起きてはいるんだけど、人の人生とはそのようなもの、という気もして、派手さはない。力技ではない。なのに飽きそうで飽きない。
【“赤朽葉家の伝説 桜庭 一樹”の続きを読む】
  1. 2007/03/21(水) 12:33:54|
  2. 本:現代
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夜は短し歩けよ乙女 森見 登美彦小説:恋愛

夜は短し歩けよ乙女 夜は短し歩けよ乙女
森見 登美彦 (2006/11/29)
角川書店

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なんて可愛い話なんだ……! と、悶絶ニヤニヤしながら読みました。
本屋にずらっと並んでいたのを見て、最初は、どっちかというと「はやりに走った感じ」というマイナスな目だったんですが、なんつか、ためしにパラパラ読んでみた数ページでやられて買ってしまいました。
めたくそかわええ本です。
最初は文体から、明治とか大正とかの書生さんの話かなと思ったんですが、現代の京都の話なんですな。
明治期の純文学を彷彿とさせる文体なんだけど(なんとなく、坂口安吾とか、太宰治とかね。ちょっとやさぐれた感じの(笑))、それがまた生きてる。
男子学生の一人称かわいいなあ……! 一目ぼれした「黒髪の乙女」に話しかけるきっかけを作るための妄想くりひろげまくりとか、かわいいなあ……! と思います。止まらないロマンチック・エンジン。古本市に出かけて、彼女と同じ本を手に取って会話のきっかけをつくろうと画策して、自分で恥ずかしくて悶絶してる男子学生。かわいすぎ……! 読んでるこっちも恥ずかしいけどかわいい。そして、風邪をひいてそんな自分にへこんでどんどんマイナス思考になっていくのが、すごく気持ちが分かる……! と読んでおりました。
「そんなこと言うんじゃありません!」っていう男子学生とか、文中に「恐ろしい子……!」とか出てきてニヤニヤする。
こういう感じで、他からの引用とかうまい具合に使ってある作品はニヤニヤします。知ってると楽しい。知らないと疎外感を覚えさせられるのはやきもきするのですが、知ってるとにやっとする感じの使い方は好きです。楽しいですね。そして、他にもあるんだろうなーと思うと、ちょっと楽しい気持ちで悔しくもなったりして。
乙女のほうの天然っぷりもいい。
しかも、そんなこった文体なのに、とっても読みやすい。
こういうのすごく憧れです。手抜きじゃない、こだわりを感じられる文章なのに、つかっからないの。これは難しいバランスだと思います。私は好きなんだけど、ちょっとのっかれない人には読みにくいものになるかも。だけど、あと少し濃くしすぎると私みたいなのも「うーん」ってなると思うので、その辺のバランスがうまいですね。
古本市の神様とか、酒飲みの高利貸し李白さんとか。そういうキャラも楽しいです。 不思議な要素がたくさんあって、ちょっと現代離れした文体なのに、ちゃんと現代人の気持ちに合っている気がする。

最近ディティールにこった作品が大好きで、こういう風にこだわりまくった作風ってほんとに楽しい。
  1. 2007/03/18(日) 21:35:31|
  2. 小説:恋愛
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バッテリー(映画)映画:邦画

いや。良かった。これは良かった!
原作をとても大事にして、丁寧につくってくれてる作品でしたね。
もともと児童書だし物語が難解ではない、というのと、岡山がもう町おこし的にがんばったから、というのもあるのだろうけど。
巧。これにつきる。
CM見たときも思ったけど、ほんとにいい子見つけてきたなあ。
いや、あの美少年っぷりもいいんだけどさ。
せりふが少ないのに、しゃべり方そのものに関しては「あまりうまくないなあ」と思わせてしまうところはあるんですが、この子ほんとに表情がいい。
巧は表情がゆたかなキャラじゃないのに、それでも表情がいいって思わせるのって何なの。すごい。存在感なのかな。あと、目に力があるよね(あれはアイラインひいてたんだろうか、ってくらいくっきりしてたけど(笑))。
にこっと笑うときも、歯は見せないではにかんだように笑うのがかわいい。ちょっと苛立った感じ、不器用な感じ、「もうっ、そこで折れろよ、ちょっと折れればうまくまとまるんだよ……!」っていうあのもどかしさがすごく出てましたね。
まわりの人々も雰囲気出てて良かったです。ごうちゃんはごうちゃんだった。そして、少年たちが野球してるシーン、ほんとに楽しそうで良かった。やらされてる感がなくて、楽しそうなのが良かったなあ。
そして、あの風景。岡山ってああいう神社とか寺とかあるよねえ、と思いましたよ。もちろん市内よりは外れたあたりですけどね(笑。さすがに市内にはあんなでかいのはなかったよねえ)。
いやあ、でも岡山ってやっぱ暗いイメージがあるから、こういう映画に県が力いれちゃうのは分かるなあ(笑)。
春休みに家族でみにいくにはすごくいい映画ですな。
そしてあさのあつこさんは、職員室にいた先生なのかな?戸村先生呼びに行ったときに、ちょっと待っててねって言ったなんですね。
そしてエンドロールで、「天海祐希専属スタイリスト」「天海祐希専属ヘアメイク」等等の「専属」の多さにウケた。

それにしても、明るくてさわやかな空気のある話なのに、岡山ロケをしただけあって、特有のちょっと暗い雰囲気がちゃんと画面から伝わってくるのがおもしろいですね。
土地の色っていうのは、やっぱり色濃くあるものなんだなあと思いました。
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  1. 2007/03/11(日) 23:59:53|
  2. 映画:邦画
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君の名残を 浅倉 卓弥本:SF・ファンタジー

君の名残を (上) 君の名残を (上)
浅倉 卓弥 (2006/01)
宝島社

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これは昨年読んだのでした。忘れていた。
大変分厚いハードカバーで、どうしようかなあ、高いけどなあ、と思ったんですが。
荻原規子さんのファンの中で評判がよく、同じ作家が好きな人たちがほめてるんだから、おもしろいんだろうなあ、と思って買ったのでした。
したら、積んでる間に、文庫本が出ちゃったんですけどね(笑)。
これは、時代小説ともいえるかもしれないけど、タイムスリップものだし、終わりのほうなんてとってもファンタジーですな。 【“君の名残を 浅倉 卓弥”の続きを読む】
  1. 2007/03/04(日) 10:22:21|
  2. 本:SF・ファンタジー
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となり町戦争 三崎亜記本:現代

となり町戦争 となり町戦争
三崎 亜記 (2006/12)
集英社

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ところで、隣町というと、それはどこをさすのかな、と考えることがよくあります……。
○県○市○町……の、町なんだろうと思うんですが、比較的都会っ子な私の感覚でいうと、「隣町のね」という場合の「隣町」って、その「○町」の範囲はチャリで1分もない距離なのになあ、と思うんですよね。でも、最近はそういうもんなんじゃないかな、と思いながら読んでおりました。町役場、というもの自体になじみがない。
んで、そういう感覚で読むと変なんだろうけど、市というと大規模すぎるし……やはり「町」なのだろうなあと。

その、「となり町」と突然戦争がはじまりました、と。突然広報で知らされる。主人公の、一人暮らしの男性は、「戦争」を感じられないまま、敵地偵察を任ぜられ、戦争に参加していくことになる。という話なんですが。 【“となり町戦争 三崎亜記”の続きを読む】
  1. 2007/02/11(日) 00:27:08|
  2. 本:現代
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サイレントヒル映画:ホラー

夢にうなされる娘を助けようと、謎をとくために炭鉱の町へやってきた母親。30年前に大火災が起きてたくさんの人が死に、今も地下火災で閉鎖された町、サイレントヒル。

ひとりでは絶対に見ないホラー映画。
これはもーなんでしょうね。
ゾンビとか出てくるんですが、同じゲーム映画でも、バイオハザードとは違う。あれの、びっくり怖いのとは違って、ぞっとします。
いや、怖いんですが。追われる怖さというか、表の世界と裏の世界が入れ替わる瞬間があって、「来る」っていうのが分かっているのに、やっぱり怖いのね!
そして、映像。
これはCGがすごかった。

しかし、やっぱりストーリーはしょってるんだろうなあ、と思わせる数々があって(ホラーゲームはやりませんから、知らないんですが)、
それが残念ではありましたね。
女性刑事とか、やるせないよ……。
  1. 2007/01/03(水) 19:34:34|
  2. 映画:ホラー
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グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 飛 浩隆 本:SF・ファンタジー

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉
飛 浩隆 (2006/09)
早川書房

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ネット上に構築された仮想リゾート“数値海岸”の一区画“夏の区界”。ゲストである人間の訪問が途絶えてから1000年、取り残されたAIたちが永遠に続く夏を過ごしていた。だが、それは突如として終焉のときを迎える。わずかに生き残ったAIたちの、絶望にみちた一夜の攻防戦が幕を開ける。

設定からして、「忘れられた楽園」というのがまず切ないんですが。
しかもただ存在を忘れられたわけではなくて、「作り手から忘れ去られた」というもの。
たいへんに美しい物語だという評判で読み始めたのですが、いやはやほんとに美しいと思いました。童話のような、なにか優しくて、そして悲しい美しさですね。趣向の凝らされた文章がまたかわいらしい細工みたいなんですよね。
……ただし、中盤までは。
【“グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 飛 浩隆 ”の続きを読む】
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  1. 2006/12/30(土) 01:12:56|
  2. 本:SF・ファンタジー
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